2009年09月04日

天皇杯論争

松本山雅FCに新戦力が加入。全社に向けてのレンタル補強。
http://alwin.org/modules/news/article.php?storyid=1361
地域決勝出場の資格を持たない補強。全社勝ち抜くための補強では一昨年のMi-Oを思い出す。
全社の勢いそのまま昇格しただけに、全社のみのレンタルもアリなのだろう。

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そういえば天皇杯の「負け抜け」論争みたいなものがある。
個人的にそんな意見が出てくることが不思議。
昨年の全社の敗退を前週の天皇杯3回戦の湘南戦の疲労に原因をもとめているのが発端。
今年もリーグ優勝を逃したため、全社経由のJFL昇格を目指す。
そのために前週にある天皇杯2回戦にコマをすすめないほうがいい、もしくはコマをすすめてもフルメンバーでないほうがいいという意見がある。

まあ、言わんとしていることはわかるのだが、どうもスタート地点が違っているように思う。
つまり「湘南と戦ったこと」に原因をもとめているのが間違っているのではないかと思う。
もし天皇杯の疲労が残っていたとしても、それは「湘南と戦ったこと」ではなくて、「湘南で延長戦までいった」ことのほうが原因だろうと。
あの試合を現地で見ていて、延長に入った瞬間、勝敗はどうなろうとお互いのチームには少しマイナスかなと思った。
J1昇格争いをしている湘南と翌週から連戦を控える山雅。延長の疲労は少し余計だった。
そう思い直すと今井のシュートが惜しくて惜しくてたまらないのだが。

実際に1週前くらいにトレーニングマッチを行うことは普通だろうし、チームの力をあげるためには公式戦のほうがさらにいいだろう。たぶん1週前に天皇杯が入っていても、それほど影響力があるとは思えない。
そもそも日曜日の試合で、国体に参加した斎藤、金澤の動きがよかったのはどう説明するのか。
1週前に公式試合のなかった長野に勝ったことはどう説明するのか。

さらに言えば、去年の大会でJSCに逆転勝ちしたのも、湘南戦が自信になった可能性もあるだろう。
トーキン戦もホンダロック戦は、前日が延長戦だったり相手のほうが午前中でインターバルが長かったりと、むしろ全社大会期間中に疲労度に差が出る要素がたくさんあった。
それを考えると、前週に天皇杯試合があったことのみに原因があるとは言えない。

日本の伝統あるカップ戦。
昨年は各地で松本山雅FCの名をとどろかせて、結果的に松本山雅FCという認知度をあげた。
マスコミの露出量も多く、スポンサーメリットも高い。
そもそも公式戦で格下のほうが、メンバーを落とすとか負けることを考えるというのは、スポーツに対する冒涜に近い。

もちろんJFL昇格が最優先事項であることに変わりはない。
しかしながら天皇杯もそのときのベストメンバー「ベスト&ブライテスト」で臨むべきだと個人的には思う。

地元紙の記者も書いた話題を、僕もちょっと書いてみたくなった。



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Posted by scrumhalf at 00:28│Comments(0)松本山雅FC


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