2009年08月05日

クラブとして

昔からのコアサポもテンションがおかしくなる敗戦。
勝ち点、順位といった目に見えるもの以外に、大きなものを失ったのではないかと心配している。

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昔になるが身近な人、数人にこんなことをいったことがある。
「サッカー関係者って甘えてるよね」
僕はサッカーが好きだし、もちろん激励の意味が大半の言葉だが、たまに疑問に感じることがあった。

そもそもトップリーグから数えて4部のチームに、「Jを目指す」と掲げただけでこれだけのお金と環境が与えられるのはサッカーしかないと思う。
現在の山雅は経営努力をした部分もあるが、本当に初期にスポンサードした人には夢にかけた部分が大きかったと思う。そして今やプロ契約選手といえる人まで現れた。
そんな環境の中だからこそあえて言いたいことがある。

ハンドルネームのとおり、僕はラグビー部の出身である。
もしラグビーでTOP LEAGUEを目指しますと言って、果たして地域リーグレベルのチームにどれだけのスポンサーが集まるのだろうか。
好きなスポーツをやろうとしても、部がない、クラブもないというケースもある。
何もラグビーでなくても、バレーボールでも個人競技を想像してもらってもいい。
サッカーほど恵まれた環境はないはず。

もちろんサッカーとは世界的な競技人口も、メディア露出度も比較にならないかもしれない。
しかしだからこそ、自分の好きなサッカーを恵まれた環境でできることに対して、サッカー関係者には感謝の気持ちを忘れないでほしいし、それに見合う行動を常にとってほしいと思っている。

最終戦はホームゲームだった。勝敗関係なしにそうした姿勢はホームゲームで見せるものではなかったか。
しかも自力で2位を確保できる状況だった。とてもモチベーションの維持に苦しむ試合ではなかったはずである。
そうした気持ちがあれば、少しは観客に何かが伝わったのでないかと思っている。

ここまで読み進めると主語が「選手」のように感じるかもしれないが、選手だけに限った話ではない。
スポンサー、観客への感謝の気持ちを忘れないといったことは、常々クラブから選手に向かって発信・教育するべき事項ではないかと思う。新加入選手が入ったり、スタッフが変わったりするたび、その都度クラブの方針として、選手へ伝えていくべきことだろう。
本当に啓蒙を行い、さらに2位獲得の重要性を説いていたならば、結果にかかわらずゲーム内容で観客に何かを伝えることができていたかもしれない。
したがって最終節、勝敗ともども内容が低調に終わったのは、選手だけでなくクラブとしての総合力が足りなかったのだと思う。

幸いにも汚名を返上する機会はすぐやってくる。
来期から北信越リーグ1部にあがってくるアンテロープは、油断もできないが1部上位チームほどナーバスになる必要はない適度の相手だと思う。
2日に見た試合からどれほどピッチから気持ちが伝わってくるか。
それ次第で本番となる全社北信越大会への期待度がだいぶ変わってくるだろう。


◆NEXT MATCH◆
2009.8.8  17:00 at alwin
Matsumoto Yamaga F.C. VS F.C. Antelope Shioziri

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本当はクラブスポーツについてとか、反対にサポーターとしてはどう接すればとか、いろいろ書こうかと思っていたが、まとまらなさそうだし、長くなりそうなので保留。
何か関連する事項があれば、そのとき書くこととします。

タグ :松本山雅FC

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Posted by scrumhalf at 23:20│Comments(0)松本山雅FC


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