2009年08月03日
悲しき最終戦【観戦記】
前節JSCに敗れ優勝がなくなった松本山雅FCだが、先週パルセイロも敗れたため勝てば2位でリーグを終えられる。
昨年と同様の地域決勝大会の出場選出方式と仮定するなら、2位を確保しておくことは重要だと思った。
しかしチームからはそういう雰囲気は感じ取れなかった。
試合は途中加入の新中が初スタメン。ベンチに入れなかった吉澤監督の判断なのか、ベンチに入った加藤GMの判断かはわからないが、いつもと違ったメンバーを選んできた。
そして少なくとも10分くらいは押し込むことができていたように思えた。
新中は積極的な守備で相手のパスの出所にプレッシャーをかけて、少なくとも守備面では機能していた。
ただ間違えてはいけないのは、ただ押し込めていただけだったということ。
攻撃が形にならない山雅に対し、金沢は徐々に攻撃を形づくっていく。
両チームの違いを感じたのは二点。
金沢のほうは2列目から後ろの選手が、他の選手を追い抜いて前に出たときは、ほとんどボールが出されていた。
一方山雅は、動きだしてもボールが出てこない印象が強かった。
サポーターが「動き出せ」というコールをしていたが、むしろボールが出てこない印象だった。
徐々に山雅の選手の動きにダイナミックさがなくなり、金沢がペースを掴む。
もう一つの違いは最終的な形を共有していたかどうか。
金沢は最後はサイドからクロスをあげる、ということを徹底していた気がする。
象徴的なのは1点目。この試合のMOMであろう古部が左サイドからライナー性のクロスをあげる。
DFの裏でかつGKも触れない絶妙なクロス。
誰もさわれずゴールキックかなと思ったが、ファーサイドの選手が間に合い先制点となった。
あの位置で合わせられるということは、クロスが入ってくると信じているからこその飛び込み。
全員がサイドからクロスを意識している。そんなシーンに感じた。
以前、個人技で得点できるならそれでいい、と書いた。その意見には変わりはない。
ただその個人技で得点できない対策はあって然るべき。
その拠り所となるものが山雅には感じられなかった。
結局2点目もサイドからの失点。
リーグ前半戦の停滞感を払拭しようと、優勝の可能性がなくなったあともひたむきに戦った金沢と、自力優勝の可能性が先週なくなった山雅とのテンションの違いもあらわれたのだろうか、完敗という言葉がぴったりな悲しき最終戦となった。
結局、北信越リーグは4位で終了。
これでリーグ上位から拾われる可能性もなくなり、本当に全国社会人大会に賭けるしかなくなった。
しかも本番の全国大会の前に、3つの切符を争う北信越を突破しなくてはいけなくなった。
本当に険しい戦いが始まる。
第35回 北信越フットボールリーグ1部 第14節
松本山雅FC 0-3 ツエーゲン金沢
2009.8.2 at Alwin(2,334人)
昨年と同様の地域決勝大会の出場選出方式と仮定するなら、2位を確保しておくことは重要だと思った。
しかしチームからはそういう雰囲気は感じ取れなかった。
試合は途中加入の新中が初スタメン。ベンチに入れなかった吉澤監督の判断なのか、ベンチに入った加藤GMの判断かはわからないが、いつもと違ったメンバーを選んできた。
そして少なくとも10分くらいは押し込むことができていたように思えた。
新中は積極的な守備で相手のパスの出所にプレッシャーをかけて、少なくとも守備面では機能していた。
ただ間違えてはいけないのは、ただ押し込めていただけだったということ。
攻撃が形にならない山雅に対し、金沢は徐々に攻撃を形づくっていく。
両チームの違いを感じたのは二点。
金沢のほうは2列目から後ろの選手が、他の選手を追い抜いて前に出たときは、ほとんどボールが出されていた。
一方山雅は、動きだしてもボールが出てこない印象が強かった。
サポーターが「動き出せ」というコールをしていたが、むしろボールが出てこない印象だった。
徐々に山雅の選手の動きにダイナミックさがなくなり、金沢がペースを掴む。
もう一つの違いは最終的な形を共有していたかどうか。
金沢は最後はサイドからクロスをあげる、ということを徹底していた気がする。
象徴的なのは1点目。この試合のMOMであろう古部が左サイドからライナー性のクロスをあげる。
DFの裏でかつGKも触れない絶妙なクロス。
誰もさわれずゴールキックかなと思ったが、ファーサイドの選手が間に合い先制点となった。
あの位置で合わせられるということは、クロスが入ってくると信じているからこその飛び込み。
全員がサイドからクロスを意識している。そんなシーンに感じた。
以前、個人技で得点できるならそれでいい、と書いた。その意見には変わりはない。
ただその個人技で得点できない対策はあって然るべき。
その拠り所となるものが山雅には感じられなかった。
結局2点目もサイドからの失点。
リーグ前半戦の停滞感を払拭しようと、優勝の可能性がなくなったあともひたむきに戦った金沢と、自力優勝の可能性が先週なくなった山雅とのテンションの違いもあらわれたのだろうか、完敗という言葉がぴったりな悲しき最終戦となった。
結局、北信越リーグは4位で終了。
これでリーグ上位から拾われる可能性もなくなり、本当に全国社会人大会に賭けるしかなくなった。
しかも本番の全国大会の前に、3つの切符を争う北信越を突破しなくてはいけなくなった。
本当に険しい戦いが始まる。
第35回 北信越フットボールリーグ1部 第14節
松本山雅FC 0-3 ツエーゲン金沢
2009.8.2 at Alwin(2,334人)
Posted by scrumhalf at 19:22│Comments(0)
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