2008年11月21日
【YAMAGA PLAY BACK 5】
値千金のPK
2005.7.3 松本山雅FC VS FC金津
2005年の山雅は、松本山雅FCに正式名称を変更し、監督に元ガンバ大阪の辛島啓珠氏を招聘。さらにセレクションを行うなど精力的に強化を行った。
しかし北信越リーグ2部での戦いは、周囲の期待からは程遠い出来だった。
10チームで行われたため、9節の時点で上位5チームと下位5チームに分かれ、順位決定リーグをさらに4試合戦うことになっていた。
その下位5チームに足を入れかけていたのである。
このFC金津戦に負ければ下位リーグへ。その時点で1部昇格の目がなくなることになる。
2005年は筆者が見た限り、上位6チームと下位4チームに差があった。
したがって1チームだけ貧乏くじを引き、同等の力を持ちながら、そのチームだけ下位チームでの戦いを余儀なくなれる。
現にFC金津は下位リーグを4連勝。勝ち点は2位チームと同じ勝ち点ながら公式記録上での順位は6位になっている。
山雅にもこうなる可能性があったのだ。
試合は1点リードされたまま後半ロスタイム。
あきらめかけたときに山雅にPKが与えられた。
キッカーは小澤修一。
PKスポットから蹴られたボールはキーパーの手をはじき、かろうじてゴール右隅に吸い込まれた。
この得点で同点とした松本山雅FCは上位リーグに入り、優勝への可能性を残したのだ。
さて話は変わるが、小澤修一はPKが苦手なのだろうか?
2008年の天皇杯3回戦の湘南戦後、最後のキッカーだった小澤は自身のブログで「PKの呪縛」という言葉を使っていいイメージを持っていないように書いている。
しかし実際平塚でPK戦を見ていて、背番号8を見た瞬間に勝ちを確信した。
2005年のあの状況での「○○○万円のPK」と言われたPKから比べれば、湘南戦のPKはなんでもないPKであろう。
外しても負けが決まるわけでもなく、決めればおいしい場面。
2007年の天皇杯の県代表決定戦で外しているが、あれは周囲が騒然がおさまらない段階で、かなり同情の余地があるケース。
そう考えると、小澤修一はたぶんPKは得意なんだと思う。
明後日始まる第32回地域リーグ決勝大会でPKを蹴る試合があるかもしれない。
そのとき背番号8がきちっと決めて勝ち点2を奪ってきそうな気がしている。
まあ90分勝ちが一番いいのだけれど。
話を2005年に戻そう。
上位リーグ開始後、カップ戦などのサマーブレイクの際にも、松本山雅FCは強化を行った。
元甲府の神田文之、元浦和の三本菅崇を加入させた山雅は、もはや2部のチームの相手ではなかった。
きちっと4連勝。2部優勝を決めて来期の1部リーグ入りが決まった。
この年1部優勝を果たした長野エルザだったが、地域リーグ決勝大会の予選ラウンドをあがれず敗退。
2006年からは長野との信州ダービーが実現できるようになった。
そしてその最初の対戦は、開幕戦という舞台に設定された。
第31回 北信越フットボールリーグ2部 第9節
松本山雅FC 3-3 FC金津
2005.7.3 at Alwin Sub Ground
この年から注目度が飛躍的にあがり、観客が増えたことにより、ブログなどを中心にいろいろな媒体で書かれるようになった。
2005年以降は管理人がわざわざ追記するようなこともないでしょうから、投稿は少ないかもしれません。ご了解を。
明日の信州ダービー開幕編で、予選ラウンド前の投稿は一区切りの予定です。
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Posted by scrumhalf at 02:00│Comments(0)
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