2009年04月02日

【YAMAGA PLAY BACK 7】


初のアウェーバスツアー
2006.4.23 ツエーゲン金沢VS松本山雅FC


初のアウェーバスツアーは緊張感にあふれていた。
もちろん初めての試みという緊張感はもちろんあるのだが、何せ対戦相手はリーグ開幕前に大本命にあげられていたツエーゲン金沢。
しかも前評判だけでなく、1節、2節とも7-0で勝利。対戦相手が格下とはいえ圧倒的な差を見せつけていた。

しかし緊張感はいい方向に転じていたようで、津幡に乗り込むUMは会場の雰囲気を自分色に染めようといろいろな試みをしていた。
唄いながら競技場に乗り込んだり、果ては秘密の横断幕を用意していたりと。

一方の金沢は緊張感はあまりなかった。
2戦連続の大勝に昨年2部から上がってきたチーム。長野エルザを倒したとはいえ、負ける要素はないと考えていたのか、会場に張り詰めたものは感じられなかった。
この雰囲気はピッチにも反映される。

7-0の大勝を続けたツエーゲンにとって、緊迫した試合展開はシーズン初めてだった。
相手は昨年度優勝チームと開幕戦であたった松本山雅FC。
緊迫した試合の経験の有無が勝負に微妙なアヤをつける。
なかなか攻めきれないツエーゲンは徐々にペースを失う。

山雅は矢畑、三本菅に新加入の川上というタワーを加えた魅力的な3バックで戦っていた。
空中戦に強いうえにカバーリングに優れた矢畑の組み合わせは隙を見せない。
守りからリズムを作った山雅にチャンスが訪れる。

奈良からのスルーパスに抜け出したのは深江晃好。
あまりのどフリーに一瞬驚いた表情を見せたがゴールに流し込む。
いい当たりのシュートではなかったが、先制ゴール。
ちなみに後で本人に聞いたが、あまりのフリーにオフサイドかと思ったらしい。
蹴り損なった感じは、本当に驚いた様子が窺えた。

さらに会場を煽るような横断幕の登場で会場はヒートアップ?
しかし急にギアは変わらない。
試合前に緊張感が薄かった金沢は、攻撃にシフトするが冷静に対応した山雅DFの前にスコアレス。

大本命とみられていた金沢は3戦目にして黒星。
これがきっかけではないだろうが、金沢は波に乗り切れず、3敗目を喫したの5月21日には、ほぼ優勝が不可能になった。しかも3敗すべてが1-0。
この試合が金沢転落の序章だったことは間違いない。

一方緊張感に満ちた試合を終えたバスの中は充実感とともに疲労感もいっぱいだったのか、道中はまったりしている時間が長かった。
ちなみにバスツアーも参加が2回目以降になると休むポイントでも心得るのか、バスツアーなりの時間の使い方を覚えてくるから不思議。
初のアウェーバスツアーは、勝利を味わったこともあり、充実した内容であった。

最大の難敵を乗り切った松本山雅FCは、前半戦を無敗のまま首位ターン。
順風満帆の航海となっていた。

第32回 北信越フットボールリーグ1部 第3節
ツエーゲン金沢 0-1 松本山雅FC
2006.4.23 at Tsubata Park Stadium


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Posted by scrumhalf at 00:38│Comments(0)YAMAGA PLAYBACK


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