免疫力

scrumhalf

2009年12月11日 10:26

免疫というのか、経験と言えばいいのだろうか。

地域サッカーリーグ決勝大会という特殊な大会には、免疫力が必要なんだろう。
なかなか初参加で突破できない不思議な大会である。ツエーゲンを見ながら、再認識させられた。

普通はその通過儀礼を、予選ラウンドで経験する。
4チーム中、1チームしか抜けられない予選ラウンドで、毎年本命とされていたチームが脱落していく。
松本山雅はこの通過儀礼を2年経験。様々なシチュエーションを想定していたはずだ。

ツエーゲンはその経験がなかった。推測でしかないが、おそらく山雅を最大のライバルと考え、第一試合で、山雅より勝ち点を取れば、昇格は現実になると考えていたのではないか。

山雅首脳陣は、ことあるごとに「勝ち点のない日を作らない」と言っていた。どの相手でも引き分けは想定していたということ。さらに言えば、ツエーゲンに負けた場合というのも想定していたはずだ。

その通過儀礼をツエーゲンは決勝ラウンドで経験した。
栃木戦では、明らかに想定外のことが起こり、対処しきれないといった様子だった。
そして最終日にギリギリのところで、ようやく掴んだ入れ替え戦の切符。

サポーターの行動や心情を綴ったブログを見ても、サポーターも免疫力がついてなかったとかんじる。
ダンマクの件にしても、山雅サポーターは地域決勝に慣れていたうえの対応だったと思う。PKでもつれることや時間がないのは経験済み。
僕も遠くから「後でいいから」と叫んだ一人だが、僕も含めて免疫がついていたんだと思う。
地域決勝とはそんな大会だ。

ただツエーゲンにとって幸いだったのは、通過儀礼を味わったのが決勝ラウンドだったこと。入れ替え戦で昇格の可能性が残った。
予選ラウンドで通過儀礼を味わっては、アルウィンにいない可能性もあったのだから。

アルウィンで見たツエーゲンでは、入れ替え戦は厳しいとは思ったが、免疫力をつけたツエーゲンは手強いかもしれない。少なくとも、相手はやりにくいだろう。

免疫力をつけたかどうか。
入れ替え戦には注目だ。
でも例年通りの組み合わせの仕方だと、刈谷残留の場合、開幕が横河らしい。
すげえ、魅かれる…
いろいろ考えてしまいそうなので、中立の立場で見よう。
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