笑の大学
『笑の大学』 △
出演:
稲垣吾郎 役所広司
演劇版を映画の前に見ているんですよね。
となると注目すべき点は「映画ならでは」の描き方をしているシーンがどれだけあるかということ。
パッケージの裏には「映像化不可能」という文字が入っていたのだが、不可能なのではなくて「映像化に向いていない」というほうが正しいように思う。
もともと三谷幸喜の演劇作品は、登場人物が少なく舞台も制限された空間でやるものが多い。
当然そうした作品を映画にするのだから、映画にしたことで良くなった点がないと映像化の意味がない。
振り返ってみて、なるほどこう描写するか、と思うシーンはいくつかあったが、それが面白さにつながっているかというとイマイチだった。
映画版で省略されたせりふなどもある。
はたして演劇作品をこえられたかというとかなり疑問。
この作品を見るなら演劇作品を見ていないひとのほうがいいと思う。
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