前提は結論でなし【観戦記】

scrumhalf

2009年07月27日 08:03

北信越リーグの審判のレベルが低いとよく言われている。
それは北信越リーグを戦う上での前提でしかない。

http://www.suzukirugby.com/column/no_76.html
表題は藤島大のラグビーコラムで用いられてものである。
「簡単に書くなら、前提が結論に置き換えられている。」

つまり北信越リーグで戦う以上、戦略的にゲームコントロールの上で審判がどういう傾向にあるかは頭に入れていなければならないのではないか。
ホームのダービーのレビューで新加入選手の審判の抗議について触れたが、あの様子を見ると審判対策が練られていたようには見えない。
そういったところまで手が回らなかったのだとすれば、まだチームとしては未成熟ということではないか。
と、すればまだ松本山雅FCは北信越リーグを勝ち抜くに値しなかったということだろう。

これは観客とて同じ。審判に結論を置いているうちは未成熟なのかもしれない。
よりチームに対して、愛情・激励・叱咤を向けるべきときに来ている。

試合は、山雅が開始当初こそ攻める姿勢をみせボールを支配したが、全体としてはJSCがボールを持ち山雅が逆襲を狙うという戦前との予想とは違う戦いに。
審判は競り合ったほうにファウルを取り、徐々に山雅の選手の激しさが失われていく。
ただこれは表裏一体で、JSCの当たりが激しさを増していき、これはなんか起こるなと思った瞬間山雅のPK。
試合は振り出しに戻ったが退場者を出し流れを手放した。
2点目は典型的な一人多い優位をうまく着いたJSCの攻めだったのでディフェンス陣は攻められない。
やはり審判のレベルを考え、退場者を出さないように粘り強く戦うのがよかったと思う。

一つだけ疑問だったこと。
スタメンを見るとJSCの高さ、セットプレーは怖くない、という判断のスタメンと感じた。
だとすれば、マイボールのフリーキックをセットせずに、クイックスタートしたのはスタメンと矛盾していないか。
実際ヘディングで競り負けているシーンはほとんどなかったように思うので、敵陣のフリーキックはすべてセットするくらい徹底してよかったのではないかと思う。

いずれにしてもリーグ優勝は消えた。ただまだ自力で2位になれる状況になった。
地域決勝の概要が発表になっていない以上、少しでも上の順位にいることは大切なこと。
去年最後まであきらめずに戦い、結果いろいろなものが重なって地域決勝に出られたのは山雅だった。
その経験を知っていれば、最終戦も決して消化試合とは言えない気がする。

第35回 北信越フットボールリーグ1部 第13節
JAPANサッカーカレッジ 2-1 松本山雅FC
2007.7.26 at Japan Soccer College Ground

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